生活費に使う人が多い?カードローンの利用者数や利用目的とは

急にまとまったお金が必要になったとき、カードローンは手軽にお金を用意できる手段のひとつです。しかし、中にはカードローンにあまり良いイメージを持っていない人もいるかもしれません。もちろん、カードローンも借金の1つであることには変わりないため、高い利息や激しい取り立てがあるのではと考えて利用を控えている人もいるでしょう。しかし、カードローンは決して怖いものではありません。実際、カードローンの利用者は多く、その数は年々増えているともいわれています。それでは、実際のところカードローンの利用者はどのくらいいるものなのでしょうか。今回は、カードローン利用者の実態についてまとめてみました。

年々増えている!カードローン利用者数の傾向

カードローンの利用者について、実態を正確に測定した調査はないというのが実情です。ただし、多くの金融機関やカード会社の独自調査では、カードローンの利用者が年々増加傾向にあるというデータが公表されています。全国銀行協会という信用情報機関が発表したデータでは、2017年度末の段階で実に1,076万件という信用情報の照会があったといいます。信用情報とは、金融機関がお金を貸す際に調べる、利用者の取引履歴のことです。たとえば、カードローンの返済遅延があったり、過去に自己破産した経緯があったりすると、この信用情報に履歴が登録されて、金融機関などが閲覧できるようになっています。

この信用情報のデータは、過去10年にさかのぼって調査結果が公表されています。それを見ると、2008年に1,148万件あった照会件数は、その後数年間は減少が続いていました。ところが、2012~2013年頃からは増加傾向に転じており、その傾向は2017 年度末まで続いていることがわかります。信用情報の照会があったということは、それだけカードローンの利用者が多いということを意味しています。とりわけ利用者が増えているのは銀行系のカードローンです。金融庁作成の銀行カードローン貸付残高の推移を示したデータでは、消費者金融系のカードローンの貸付金額が減っているのに対して、銀行系のカードローンは逆に増加に転じていることがわかります。これは2000年代の中盤に施行された「貸金業法」が大きく影響しているからだといわれています。

貸金業法の施行は、貸し付け条件の厳格化を推し進めた法律です。お金を貸す条件が厳しくなり、さらには過払い金の請求がしやすくなったこともあって、消費者金融は規模を縮小していったのです。一方、銀行系カードローンはお金を借りる人からの信用も高く、金利も低いことから利用者も年々増加傾向にあるとされています。ただし、カードローンを利用している人でも、定期的に利用しているのは3人に1人程度に過ぎません。2013年にネット銀行の大手であるジャパンネット銀行が調査した結果によれば、特に年収が400万円に満たない人のカードローンの利用回数は、年収が高い人に比べて少なめであるようです。これは、収入が少なめの人は、本当に困ったときに1回だけ使うということが多いからだとされています。

ギャンブルは意外と少ない?カードローンの利用目的

カードローンを実際に利用している人は、いったいどのような目的で利用しているのでしょうか。カードローンの最大の特徴は、いつでも手軽に利用できるという点にあるといえます。そのため、カードローンの利用目的で多いのは、生活費や急な出費の際の補填という場合が多いようです。2018年の全銀協の調査によれば、カードローンを利用している人の中で、ギャンブルを目的としている人は1割にも満たなかったようです。一方、生活のためにカードローンを利用している人は実に28.7%、つまり約3人に1人に近い割合で生活目的に利用する人が多いということがわかります。

また、生活費の次に多かったのが、レジャーや娯楽、趣味などに利用する人の割合です。こうした使い方をするのは、主に60代以上の高齢世代に多いということもデータに表れています。高齢の人の中にはまだ働いている人も多いため、金利の低いカードローンなら返済計画も立てやすいことから、娯楽や趣味目的で利用する人が多いのかもしれません。これに対して、若い世代は娯楽や趣味より、生活費にカードローンを使うことが多いようです。高齢世代に比べて、若い世代はまだ貯蓄の額も少なく、冠婚葬祭など急な出費が発生した際の緊急措置としてカードローンを利用する人が多い傾向にあります。

一方、年収別に見ても利用目的に違いがあります。ジャパンネット銀行の調査によれば、年収の高い人は生活費にカードローンを利用することはそこまで多くありません。それよりも、娯楽や交際費に使う人の割合が多いという結果になっています。これに対して、年収の低い人は生活目的での利用が多い傾向にあります。ただし、年収の多い少ないにかかわらず共通していえるのは、まとまったお金が必要になったときにカードローンを利用することが多いということです。車の購入や旅行など、出費が重なったときなどにカードローンが重宝されているということです。

カードローンではどのくらい借りている人が多いの?

カードローンの審査は厳しいものではありません。そのため、お金を借りやすく、また金利も低いので返済しやすい借入手段の1つと言えます。しかし、カードローンの平均的な借入額を見ると、実は意外と少なめです。全国銀行協会の調査によれば、半分近くの人が50万円以下の借入に収まっています。また、ジャパンネット銀行の調査でも、借入金額で最も多いのは10万円未満という結果が出ています。実に6割以上が10万円未満の借入しかしておらず、50万円以上の高額な借入をしていた人はかなりの少数派です。

特に消費者金融系のカードローンでは、中には金利の高いものもあるため、小口融資や少額の貸付が中心であることが多いです。一方、銀行系カードローンの場合は大口の融資も多く、同じ全銀協の調査では501万円以上借りている人も6.6%いたとされています。そのため、半分近い人が50万円以下の借入額に収まっているにもかかわらず、借入残高がある人の銀行系カードローンの平均借入額は153.4万円とやや高めです。これに対して、消費者金融系カードローンの平均借入額は125.4万円となっています。

審査も厳しくなく、手軽に借りられるカードローンは、どちらかというと少額の借入に向いているといえます。生活費などに利用する人も多いため、少額で借りやすいカードローンを重宝する人が多いのです。特に無担保、無保証人でも融資してもらえるカードローンの場合は、その分だけ金利の高い種類もあるため、少額で借りることで返済計画を立てやすいという点も影響しているといえます。

どんな人が利用している?カードローン利用者の構成比

2017年度の貸金業調査では、カードローンの利用層で多い職業別の構成比が示されています。その調査によれば、カードローンの利用者で多いのは正社員のサラリーマンです。全体の54.4%と、実に半分以上の割合を占めています。労働環境が一昔前と変わってきているとはいえ、やはり正社員として働いている人の数は多いです。そのため、カードローンを利用する人も正社員の割合が高くなっています。

正社員に次いで高い割合を示しているのが契約社員や派遣社員などの非正規雇用者です。パートやアルバイトの人も含まれ、その割合は18.7%となっています。一方、全体として少なかったのが自営業者の割合です。その割合は8.7%に過ぎません。自営業者は信用が低く、特に銀行系のカードローンは審査に通りにくいと言われています。ただ、消費者金融系のカードローンなら、自営業者でも審査を通りやすい傾向があります。

同じ調査では、年収別のカードローン利用者の構成比も示されています。カードローンは低収入の人が利用するというイメージを持っている人もいますが、この年収別の構成比データを見ると決してそうではありません。年収300万円未満を低所得者、500万円以上を高所得者とした場合、両者の割合にはほとんど差がありません。低所得者層の利用者が34.7%なのに対して、高所得者層の利用者は27.3%となっています。つまり、カードローンは収入に関係なく利用されるものだということです。また、低所得者層は消費者金融系、高所得者層は銀行系カードローンに分かれる傾向にあります。

カードローンの返済額は?利用者の平均はどのくらいか

カードローンには、金利の高いものもあれば低いものもあります。借りたときの金利が高ければ、その分だけ毎月の返済額も増えることになります。特に審査が厳しくなく、気軽に借りられるカードローンは、その分だけ金利も高いので返済額も大きくなりがちです。実際、楽天インサイトが全国500人を対象に行ったカードローンの実態調査では、毎月の返済額の中で多かったのは1万円超から2万円未満という額です。全体の27.6%にあたる人が月々に1~2万円程度の金額を返済していることになります。

ただ、大半の人はそこまで多額の返済をしているわけではありません。月々の返済額は2万円以下だという人が大半であり、全体の7割が返済額を月々2万円以下にとどめています。カードローンは返済の自由度が高く、月々の返済金額や返済期間も自分で自由に決められるものが多いです。そのため、借りる金額によっては、月々の返済額をなるべく少なめに保つこともできます。しかし、金利の高いカードローンを選べば、その分だけ月々の返済に苦しむことも多くなります。

実際、同じ調査では月に15万円以上返済しているという人も少ないながらいました。特に高額の融資を受ける場合、金利には注意しておかなければなりません。また、返済のシミュレーションをしっかりとし、計画性をもってカードローンを利用することも重要です。支払いの回数や期間が増えれば、その分だけ返済額も多くなります。カードローンの利用をする際は、金利はもちろんのこと、自分の収入を圧迫しない返済額で借りることが重要です。

カードローンはどんな理由で選ばれている?

カードローンは金利の安い商品が多い傾向にあります。特に銀行系のカードローンは、消費者金融でお金を借りるより金利が安く、また安心感も高めです。実際、カードローンを選ぶ理由で多いのも、こうした金利の安さや安心感という声が目立ちます。ですが、安い金利で借りられるからといって、深く考えずに高額な融資を受けないよう気を付けましょう。

返済の自由度が高いこともカードローンが選ばれる理由の1つです。困ったときに自由に借りられ、返済に関しても制約が少ない点は、カードローンの大きな魅力になっています。ATMや振込、口座振替など、返済の仕方も自由度が高く、こうした手続きの手軽さを理由に挙げる人も少なくありません。

利用限度額内なら、カードローンは必要な額を何度でも借りることができます。こうした利便性の高さもカードローンならではの特徴です。しかも、対応スピードが速く、必要な時に迅速に借入ができます。即日審査や即日融資をしてくれるカードローンも増えており、土日や祝日、夜間でも借入できる融資の柔軟性もカードローンが選ばれる理由の1つです。中には、短期間での返済に限って金利がつかないようなカードローンもあります。このような無利息サービスがあるかどうかを基準に、カードローンを選ぶ人も少なくありません。

怖いイメージはない?カードローンの利用者は増えている

カードローンは決してある特定の人だけが利用しているものではありません。さまざまな世代、さまざまな職業、さまざまな収入の人がカードローンを利用しており、その利用者数は緩やかに増加している傾向にあります。もちろん、中にはカードローンに悪いイメージを持っている人もいるかもしれません。厳しい取り立てをされたり、高い金利に苦しんだりするのではないかと考えて、カードローンの利用を敬遠してしまっている人もいるでしょう。しかし、そうしたイメージは一昔前のものです。

貸金業法が施工されてから、お金を貸す側にはさまざまな制約が設けられるようになっています。厳しい取り立てはできませんし、金利に関しても上限が設定されて不当に高い利率にはできないようになっています。また、カードローンは少額からでも気軽にお金を借りることができるローン商品です。実際、カードローンは生活費の補填目的で利用されることが多く、高額のお金を借りて月々の返済に苦しむというのはかなりの少数派といえます。もちろん、どのカードローンを選ぶかは、慎重に考えていかなければなりません。金利の低さや安心感など、それぞれいろいろな特徴があるので、自分にあったカードローンを選ぶようにしましょう。

監修者プロフィール : 川上 壮太(かわかみ そうた)

川上 壮太(かわかみ そうた)
  • ファイナンシャルプランナー
  • 精密機械メーカー退社後、2006年にFP事務所、サニーサイド・ファイナンシャルプラニングを立ち上げる。
  • NPO法人くらしの経済サポートセンター代表理事
  • NPO法人企業・団体支援日本FP協議会理事
  • CFP、1級FP技能士、DCプランナー
  • 執筆:「トクする住宅ローンはこう借りる」、日経ビジネス別冊、キンザイ、ファイナンシャルフィールドなど
  • 講演:関東学院大学、日本FP協会、オールアバウト社など
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