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キャッシング履歴はローン契約に影響がある?信用情報を確認しよう

菅田 芳恵(すがた よしえ)

監修者プロフィール菅田 芳恵(すがた よしえ)

社会保険労務士・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー・産業カウンセラー

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グッドライフ設計塾 代表

証券会社、銀行、生保、コンサルティング会社勤務後、独立開業。49歳から2年間で社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの資格など7つの資格を取得。現在は13の資格を活かして、コンサルティングや研修、セミナーの講師、カウンセリング等幅広く行っている。
最近では企業のハラスメントやメンタルヘルスの研修、ワークライフバランスの推進、女性の活躍送信事業等で活躍している。
グッドライフ設計塾ホームページ

住宅や学費、自動車などでローンを組む際には「支払い能力」を細かく調べられます。問題がなければ通過できますが、結果的に審査に落ちてしまうことも珍しくありません。そして、キャッシング履歴がローンに影響する可能性もあります。キャッシングを行う際には、後々トラブルにならないよう履歴に気をつけましょう。

この記事では、ローンを組むなら知っておきたい信用情報や、キャッシング履歴でローンに影響するケースについて説明します。

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そもそも信用情報って何のこと?

貸金業者や金融機関と取引をすると、「信用情報」という言葉が出てくるようになります。信用情報とは、クレジットカードやローンの利用記録を意味します。基本的に、クレジットカードやローンは「信用取引」と呼ばれており、信用に応じて現金を支払わずに商品を購入したり、お金を借りたりできるサービスです。つまり、本人の信用情報が高ければ充実したサービスを受けられますし、信用情報が低ければ希望したサービスが受けられなくなります

信用情報とは、信用取引をする際、金融機関がお金を貸す相手に支払い能力があるかどうかを見極めるために参考にするポイントです。申し込み者はさまざまな方法で信用情報を提示し、自分が契約に値する人間だと証明しなくてはいけません。

信用情報を見極めるために、金融機関は「審査」を行います。申し込み者が過去に返済滞納などの金融事故を起こしていたなど、マイナス要因があれば審査に落とされ、ローン契約ができなくなることがあります。ただし、原則として金融機関の審査基準は公開されていません。審査のときだけ消費活動を見直すのではなく、日常的に健全な支払い、借り入れを心がけることが大事です。

金融機関と信用情報機関はどうつながっているの?

信用情報を管理する場所が「信用情報機関」です。そして、金融機関と信用情報機関には密接な関係があります。クレジットカードやカードローンなどを契約すると、利用者は自動的に金融機関と提携している信用情報機関に登録されます。

そして、今後の取引内容が信用情報機関へと記録されていくのです。利用者がいつ・どれだけのお金をキャッシングしたのか、支払い期日がどのように設定されているのかなどのデータは信用情報機関で照会すれば判明します。

信用情報機関のデータベースは、カードの新規申し込みがあった際に活用されます。金融機関は申し込み者と契約することに問題がないかどうかを判断するため、信用情報機関で信用情報を確認するのが一般的な流れです。

このとき、最も重要視されるのは「ブラックリストに載っているか否か」です。過去の取引で問題を起こした場合、信用情報機関の個人データにはネガティブな記録が残されています。これが「ブラックリストに載る」という状態です。履歴の程度や、金融機関の方針にもよりますが、ブラックリストに載っている申し込み者は新規カード契約で不利な立場になります。

金融機関は、借り入れや返済など利用者の状況を逐一信用情報機関に申告しています。そのため、申し込み者が自己申告していなかったとしても、すぐに過去の取引履歴は伝わってしまいます。信用情報機関のデータベースは利用者の意思で変更できるものではありません。もしも信用情報機関のデータに後ろめたさがあったとしても、審査では嘘の申告をしないようにしましょう。

信用情報はずっと残り続けるの?

一度信用情報機関に履歴が残ると、すぐには消えません。とはいえ、大きな問題がなければ比較的短期間で履歴は上書きされていきます。例えば、金融機関への申し込み関連情報は半年間程度で消去されます。もしも内容に偽造や捏造があれば別ですが、正直に申告した内容であれば残しておく必要がないからです。

契約関連情報は解約日から、借り入れ、返済関連情報は完済日から、それぞれ5年程度保存されています。あくまでも最後の支払いが終わってから5年程度であり、契約開始から5年ではないので気をつけましょう。延滞関連情報は延滞解消日から1~5年程度残されます。一概に「どれだけ遅延したら長く残る」とは言い切れません。遅延の額や頻度、金融機関に与えたダメージなどで変動するからです。

いわゆる「ブラックリスト」に載る原因として代表的なのが「債務整理」です。裁判所などを介して返済額を減らしてもらう方法ですが、実行すれば高確率で信用情報機関に長く記録が残ります。あくまで目安ではあるものの、任意整理や特定調停、個人再生では5年前後、ブラックリストから名前は外れません。

そして、借金を全額帳消しにしてもらう自己破産ともなれば、10年以上も名前が載り続けます。ただし、信用情報機関によっては任意整理と個人再生を重く見ないところもあります。ちなみに、ブラックリストに名前が載ったとしても信用情報機関から連絡が来るわけではありません。気になる人は、自ら連絡をして開示請求してみましょう。

キャッシング履歴は信用情報に悪影響を及ぼす?

過去に金融事故を起こすなどして、信用情報が下がってしまう状態を「信用情報に傷がつく」ともいいます。キャッシング履歴があると信用情報に傷がつくのかどうか気になっている人も多いでしょう。結論を言えば、基本的にキャッシングを利用したからといって信用情報に傷がつくことはほぼありません。キャッシングそのものは違法行為でもなく、ルールさえ守って利用していればマイナス評価を受けることはありません。

しかし、キャッシング履歴が信用情報に記録されるのは事実です。判断基準は金融機関によって異なるので、その後のローンやクレジットカードの審査に対する影響があるか否かというのは断言できません。本人は真面目にキャッシングした額を返済し続けていたとしても、金融機関からは「計画性がない」と思われてしまう可能性があります。金融機関の審査内容が公になることはないため、キャッシングとローン審査の関係も真相が分からないのが現状です。

キャッシング履歴があるとローン審査に支障をきたすことも

普通にキャッシングを行っただけでは、信用情報に影響は出にくいですが、金融機関に問題視される行動を取ると話は変わってきます。また、金融機関にとってネガティブな利用方法をとることで審査に影響が出ることもありえます。例えば、「現在もキャッシングを利用中」の場合です。キャッシングが残っているということは、月々の支払いも継続している状態であり、支払い能力に関わってきます。本人の収入が多くて返済額が少ないときなどの例外はあるものの、原則的にプラスの評価は受けにくいでしょう。

次に、「返済遅延や不能に陥ったことがある」人も要注意です。こうした利用規約に反する行為を犯してしまうと、信用情報機関のブラックリストに名前が残ります。違反の程度にもよりますが、長くて5年は履歴が消えず、ローン審査で引っかかる恐れが生じます

また、「頻繁にキャッシングを利用している」人も気をつけるべきでしょう。キャッシングの利用履歴も、信用情報機関に問い合わせれば発覚してしまいます。明らかに無用なキャッシングを繰り返している人には「散財」「浪費癖」の疑いがかかるため、金融機関は危険視します。その結果、審査にもネガティブな考慮が入りかねないといえます。

そして、「完済後解約していない」人もローン審査に影響することがあります。キャッシングを解約していないと、金融機関は意図を疑ってきます。「またキャッシングをするつもりかもしれない」「大きな買い物をするかもしれない」などの不安を抱かれると、審査結果が変わってくる危険もゼロではありません。特に必要がないキャッシングなら、完済と同時に解約しておくのが無難です。

信用情報を開示請求して内容を確かめる!

ローン審査では信用情報が重視されますが、それを知らずに申し込んでしまうとデメリットが生じがちです。まず、ブラックリストに入っているにも関わらず、ローン審査に申し込めば高確率で契約を拒まれてしまいます。申し込みにかけた時間と手間が無駄になってしまうでしょう。

それ以上に痛手なのが、新たなマイナス履歴が記録されかねない点です。ローン審査に落ちたことも当然、信用情報として残ります。つまり、余計に信用情報が悪化して、さらに今後の消費活動を行う上で不利になってしまうのです。また、信用情報に無自覚だと改善点も分からないので、同じミスを繰り返すリスクが高まります。知らず知らずのうちにブラックリスト入りした人にありがちな失敗です。

ローン審査に申し込むなら、事前に信用情報を確認しておくのが賢明です。たとえブラックリストに載るような心当たりがない人でも、念には念を入れて信用情報機関に問い合わせてみましょう。信用情報は、機関に電話や郵送などで開示請求すると取り寄せできます。結果は1週間から10日程度で郵送されてくるのが一般的です。

とはいえ、「ブラックリストに載っています」などの分かりやすい文言で書かれているのではなく、あくまで信用情報の現状が書面化されているだけです。しかも、専門の記号で情報が記載されているなど、慣れていない人には一目で理解できません。信用情報はあせって斜め読みするのではなく、意味を調べながらじっくりと読み込んでいきましょう。なお、情報開示には手数料が1000円程度請求されます。

キャッシング履歴そのものはローン審査の邪魔にならない

原則として、キャッシング履歴だけがローン審査で問題視されることはまずありません。金融機関の方針にもよるので断言はできないものの、履歴があるかどうかよりも「どんな履歴があるか」のほうが重視されている可能性は高いといえます。

審査申し込み時点でなおも借り入れていたり、返済遅延に陥った過去があったりしたときに、ローン契約ができなくなってしまいます。キャッシングをするときは、今後の影響を考えながら健全な利用を心がけましょう。

支払い期日は守り、無駄なキャッシングを繰り返さないようにすることが大切です。また、本人に自覚のないところで信用情報に傷がついているときもあります。気になる人は、信用情報機関に問い合わせてみましょう。

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