どちらを選べばよいの!?カードローンとフリーローンの違いを徹底解説!
- まとまったお金が必要になったときに利用すると便利なサービス「ローン」には、さまざまな種類があります。なかでも、カードローンとフリーローンは基本的に使い道が自由なので、利用を検討している人が少なくないのではないでしょうか。とはいえ、使い道が自由という共通点があることで、どちらを選べばよいのか迷ってしまいますよね。そこで今回は、自分に合ったローンを見つけるために、ふたつのローンの違いや特徴を徹底解説していきます。
カードローンとフリーローンの違いは4つ!
- カードローンとフリーローンの違いを紹介する前に、まずは、それぞれのローンの特徴を確認しておきましょう。カードローンは銀行や消費者金融 が個人向けに提供している無担保ローンです。ローンを利用するには専用のカードを作らなければならないため、カードローンといわれています。基本的には定職についていて安定した収入があり、信用情報に問題のない方なら申し込みが可能です。
- 一方、フリーローンは主に銀行が個人向けに取り扱っている個人向けローンで、年収や信用情報のほかに返済能力の有無なども審査の対象になります。無担保で利用することができますが、金額が大きい場合は担保が必要です。また、使い道は自由 のローンが多く、事業性資金や株などの投機性資金が目的の場合は利用できません。
- 事業性資金や投機性資金についての制限はあるものの、どちらも資金の使い道が自由という共通点があります。そのため、取り扱っている金融機関によって名前が違うだけと考えてしまいがちです。しかし、カードローンとフリーローンには、明確な違いが4つあります。それは「借入回数」「金利」「お金の管理方法」「2回目以降にお金を借りるまでのスピード」です。ここからは、4つの違いについて詳しく説明していきます。
借入回数の違いは?
- カードローンとフリーローンの1つ目の違い「借入回数」は大きな違いがあります。カードローンの場合は、決められた限度額の範囲内であれば何度でも借入が可能です。ちなみに、限度額の計算方法は金融機関の種類によって違います。消費者金融のカードローンの場合、法律で総量規制がかけられているので借入限度額は年収の3分の1までです。
- たとえば、ある金融機関で最大融資額を600万円と定めていても、年収が300万円の方は3分の1である100万円までしか借入ができません。また、この限度額は1社ごとではなく、複数社から借入をしている場合は合計した金額で計算されます。ただし、銀行が取り扱っているカードローンは、審査によって借入限度額は変わるものの、総量規制の対象外です。
- ただし、現在多くの銀行が総量規制と同じ内容の自主規制を設けていますので注意が必要です。
- フリーローンの借入回数は申請をした1回のみと決められています。そのため、はじめに借りた金額が限度額までゆとりがあり、もう少し借りたいという場合でも追加で借入ができないのです。万が一、改めてお金を借りたいというときは、もう一度、新たに審査を受ける必要があります。フリーローンは銀行が取り扱っている商品なので、総量規制がありませんが、自主規制を設けていますので、年収に対する高額な借り入れには慎重です。
金利にも違いがあるの?
- 2つ目の違い「金利」は、借りたお金に対して利息がいくらになるかを表す数字のことで、年〇%という表示がされています。カードローンもフリーローンも金利は限度額に応じて設定されていて、限度額が高くなるほど金利は低くなる傾向があります。とはいえ、同じ限度額内でも金利〇~〇%というように幅があるところがほとんどです。できるだけ低い金利で借りたいものですが、高めになるか低めになるかはスコアリングという数値で決定されます。スコアリングでは年収や職種、ほかから借入をしていないかなど、いくつかの項目を点数化してどの程度信用ができるかをチェックします。スコアリングの結果、信用できるとみなされた方ほど同じ限度額内でも金利は低めの設定となるのです。
- ちなみに、はじめて利用する場合は高めの金利が設定されます。仮に、年収が高くても、はじめて取引をする場合はきちんと返済をしてくれるか不安が残りますよね。そのため、どちらのローンの場合も、最初の契約から下限金利が適用されることはほとんどありません。なお、基本的にはカードローンよりもフリーローンの金利のほうが低く設定されているため、フリーローンのほうが返済時の金利負担が少なくなります。
- ただし、なかにはフリーローンの金利よりもカードローンの最低金利のほうが低い設定になっている商品があります。また、金利は限度額によっても変わるので、借入額によっては必ずしもフリーローンの金利が低いとはいえないため、事前のチェックが必要です。
- ここで、利息の計算方法について把握しておきましょう。カードローンもフリーローンも利息は「借入金額×実質年率÷365日×借入期間」で計算します。たとえば、金利が18%で30万円を60日間借入すると、計算式は「30万円×18%÷365日×60日」なので、利息は8876円です。ちなみに、同じ条件で30日間の借入の場合は「30万円×18%÷365日×30日」で利息は4438円と半分程度になります。つまり、完済するまでの期間が短くなるほど利息も少なくなるというわけです。
お金の管理をしやすいのはどっち?
- 3つ目は「お金の管理のしやすさ」の違いです。カードローンは限度額までなら何度でも借入できるという特徴がありますが、複数回利用しているうちに借入残高や返済金額が把握しづらくなります。何度も借りられるということは、そのときの状況に応じて気軽に利用できるということです。給料日前なのに急に現金が必要になったなど、予定外の出費があるときなどは大変助かりますよね。しかし、いくら借りているのかをきちんと把握しておかなければ、気が付かないうちに限度額ギリギリになっていたという事態を招いてしまうのです。さらに、何にお金を使ったのかが分からないという状況にもなりかねません。
- しかも、借入額が増えるにつれて毎月の返済額や返済期限も変わっていきます。特に、追加で借入をしても月々の返済額が変わらない、元利定額方式(残高スライド方式)を取り入れているカードローンの場合は注意が必要です。月々の返済額が変わらないため気が付きにくいのですが、借入額が増えるほど毎月の返済額のうち多くが利息になっている可能性もあるからです。
- 一方、フリーローンは一度借入すると追加で借入ができないので、完済まで毎月決まった額を返済し続けるだけになります。また、使い道は基本的に自由ですが、お金を使えるのは申請した目的のみというフリーローンもあり、見積書や領収書などの証拠の書類が必要 となります。その場合は、何のために使ったお金なのかが明確に把握できるというメリットはあります。
- これらのことを考慮すると、お金の管理をしやすいのはフリーローンといえるでしょう。
2回目以降の融資スピードにも違いがある!?
- 4つ目の違いは「2回目以降の融資スピード」です。カードローンは限度額の範囲内までは、2回目以降でもすぐに借入ができます。たとえば、限度額が50万円だったのに対し20万円しか借りなかったとすると、残りの30万円分は好きなときに借入可能です。また、最初に借りたお金のうち、返済済みの分はまた借りられます。つまり、最初に限度額の50万円を借りて30万円は返済し、借入残高が20万円になったとすると、限度額までの30万円は自由に借りられるのです。
- フリーローンでは、限度額が50万円で20万円しか借りていなかった場合でも、追加の借入はできません。最初に契約したフリーローンの利用額を増やすのではなく、新たに契約をするため審査が必要になり手間と時間がかかります。ほかの銀行のフリーローンに申し込むという方法もありますが、どちらにせよ、すでに借入がある状態で審査を受けるということを意識しておきましょう。
上限金額が比較的高いのは?
- フリーローンを利用する場合、申請した金額を一括で融資してもらうという特徴があります。そのため、上限金額がカードローンよりも比較的高めに設定されています。 とはいえ、借入額が高額な場合は担保が必要となります。一般的に担保として認められている資産は、不動産や年金、株式などが挙げられます。ちなみに、不動産なら何でもよいわけではありません。同じ50平米の土地でも、都心にある土地と使い道が考えられないような山奥の土地では資産価値が違います。資産価値がないとみなされた土地は、場合によっては担保として認められないので注意しましょう。
- また、フリーローンはカードローンよりも、審査に時間がかかる傾向があります。消費者金融が取り扱っているカードローンの多くは即日融資が可能です。しかし、フリーローンは返済能力を厳しくチェックするため、審査は数日以上 かかる場合が多くなります。
それぞれの特徴を知って自分に合ったローンを見つけよう!
- カードローンとフリーローンには、それぞれメリットとデメリットがあります。たとえば、カードローンは一度借入をすると、限度額まで自由に借りることができるという部分がメリットです。デメリットは、気軽に借りられることでお金の管理がしにくくなります。フリーローンは、金利が低めに設定されていて、追加融資ができないことでお金の管理がしやすいというメリットがあります。一方、追加で借りたいときは、もう一度最初から申し込みをして審査を受けなければいけないという部分がデメリットです。
- ある程度まとまったお金が必要で、それ以外には利用しないというならフリーローンが適しているといえます。高額は必要ないけれど、もしかすると追加で借入する必要があるかもしれないという場合はカードローンが便利です。利用目的や利用条件を考慮して、自分に最適なローンを選択しましょう。
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