おまとめローンするときには他社解約するべきなの?

複数の業者からの借金を一本化できる「おまとめローン」は、返済日や利息の管理がしやすくなる便利な金融商品の一つです。興味はあるものの、おまとめローンを契約すると他社を解約しなければならないのかわからず、利用をためらっている人もいるでしょう。今回は、おまとめローンのメリットやデメリットをはじめ、利用時に他社を解約する必要があるのかどうかなどについて解説していきます。

おまとめローンは他社解約するもの?

おまとめローンを利用する場合、まず注意しなければならないのが「他社との契約を解約しなければならない」という点です。他社解約をしないと契約違反となり、発覚すればおまとめローンを利用できなくなってしまう金融機関もあるため、商品の内容をしっかりと確認してから申し込む必要があります。

そもそも、おまとめローンとは複数の業者の借金を、どこか1つの業者の契約に一本化するという商品です。お金を借りるというよりも、既に存在している借金を効率よく返済することを目的としています。つまり、おまとめローンを契約すると追加の借入ができなくなり、返済専用の契約になるのです。

一般的なローンやキャッシングの場合、契約後も利用限度額の範囲内であれば返済や新たな借入を繰り返すことができます。ところが、おまとめローンになると追加の借入が認められないため、返済しながら借入をしたいと考えている人には向いていません。あくまでも、将来的に新たな借金をする予定がなく、既存の借金を効率よく返済したい人のためのサービスだと覚えておきましょう。

おまとめローンを契約すると、その業者が既存の借金を一時的に立て替えて返済してくれます。たとえばA社、B社、C社からそれぞれ10万円ずつ借金があった場合、D社のおまとめローンを利用するとD社がほか3社分の借金を完済します。その後、契約者はD社に対してのみ計30万円の借金を返済することになり、ほか3社とかかわる必要はありません。このとき、ほとんどのケースでおまとめローンを契約する条件として他社解約を提示されるのです。

なぜ他社解約が求められるのかというと、おまとめローンの返済が滞らないようにするためです。おまとめローンにより、一時的にとはいえ他社の借入がすべて返済されると、その業者から新たにお金を借りられるようになってしまいます。これに味を占め、契約者が次々に新たな借金を繰り返すとどうなるでしょうか。借金で経済的な負担が増し、おまとめローンの返済が滞ってしまう可能性があります。せっかく借金の返済を効率的におこなうためにおまとめローンを契約したのに、これでは元も子もありません。返済が滞れば、おまとめローンを提供する業者にとっても大きな損失になってしまいます。

このようなリスクを避けるためにも、おまとめローンを契約する際は他社解約をし、新たな借金ができないような状況にすることが求められるのです。中には他社解約せずに契約できるおまとめローンもありますが、基本的には解約が必要になると覚えておきましょう。

おまとめローンのメリット

おまとめローンは、複数の借金を一本化するためのサービスです。契約したからといって、借金がなくなるわけではありません。ではどんなメリットがあるのかというと、一番の魅力は「借金を効率よく返済できる」という点です。複数の業者から借入をしていると、金利や返済日、返済方法などもバラバラになります。いくつもの返済日を管理していると、うっかり返済が遅れ、遅延損害金などで余計な支払いが必要になることもあるでしょう。この点、おまとめローンを利用すれば、返済日が基本的に1カ月に1日になるため管理が楽になります。精神的余裕が生まれるだけでなく、返済スケジュールも立てやすくなるでしょう。

また、おまとめローンという1つの契約にまとめることで、金利を下げられる可能性もあります。たとえば、A社とB社から金利18%で借入をしていた場合、C社の金利15%のおまとめローンを契約すれば3%分の金利を節約できるのです。返済方法などによって実際にいくら節約できるかは異なりますが、金利が下がれば返済総額を抑えられることに違いはありません。消費者金融など比較的高い金利で借入をしている場合は、大きなメリットになるでしょう。

また、毎月の返済額を抑えられる点も魅力です。3社から借入をしている場合、1社あたりの月々の返済額が2万円だとすると、1カ月で合計6万円の返済が必要になります。これをおまとめローンでまとめると、1カ月の返済額をもっと低く抑えられることもあります。もちろん、1カ月の返済額が低くなれば返済期間が長くなってしまうのですが、毎月無理なく返済できる額に抑えられるのはうれしいポイントではないでしょうか。

さらに、追加借入が不可能になるおまとめローンなら、新たな借金を重ねて返済額を増やしてしまう心配もありません。長期間にわたって返済だけに集中できるため、着実に完済できる可能性が高まります。本気で借金からの脱却を目指す人にとっては、非常に効果的なメリットだといえるでしょう。

おまとめローンのデメリット

借金の返済日をまとめたり金利を抑えたりとメリットの多いおまとめローンですが、一方でいくつかデメリットもあります。まず、返済専用の契約となるため、追加借入できない点には注意が必要です。おまとめローン自体が追加借入できないのはもちろん、契約時には他社解約を求められることが多いため、他社から新たに借入をすることもできません。いざというときにお金を借りられなくなり、経済的に困ってしまう可能性もあるので注意しましょう。

また、契約内容によってはかえって利息が増えてしまうケースも大きなデメリットといえます。おまとめローンはさまざまな業者が取り扱っており、中には金利が高めに設定されているものもあります。銀行系など低金利のカードローンを利用していた場合、他社のおまとめローンを利用することで金利が上がってしまう可能性もあるのです。たとえわずかな金利差だったとしても、完済までのトータルの返済額で見ると大きく損をしてしまうおそれもあるため、契約前にしっかりシミュレーションするようにしましょう。

さらに、完済までの期間が長期化することもある点も問題です。複数の借入を一本化するおまとめローンでは、元金の額も高くなりがちです。たとえば、3社から50万円ずつ計150万円の借入をしており、1社あたり毎月5万円ずつ返済していたとしましょう。この場合、毎月の返済額はトータルで15万円になりますが、10カ月で完済できます。これをおまとめローンで一本化すると、毎月5万円の返済では完済まで30カ月かかることになります。1カ月あたりの返済額は低く抑えられますが、完済まで長くかかり、その分利息が余計に必要になるのです。金利が上がるケースと同様に、トータルの返済額が増えてしまう可能性もあるので注意しましょう。

おまとめローンを申し込むための条件とは?

おまとめローンに申し込むための条件は、主に3つあります。基本的には、この3つをクリアしていないと申し込みそのものを受け付けてもらえないので注意しましょう。

1つ目は、年齢などの申し込み条件をクリアしていることです。細かい条件はおまとめローンを取り扱う業者や商品によっても異なりますが、たとえば、「20~69歳までの安定した収入があるかた」のように設定されています。中には年齢だけでなく、職業や収入の額などある程度限定している商品もあるので、事前の確認が欠かせません。

条件2つ目は、業者が求める必要書類の提出が可能であることです。本人確認書類や収入証明書、社員証のコピーなど、さまざまな書類の提出を求められることがあるので注意しましょう。本人確認書類はほとんどの業者で必要になるので、運転免許証や健康保険証などがない人は代わりになる書類をあらかじめ探しておかなければなりません。他社からの借入に関する書類も必要になるケースが多いので、前もって他社へ問い合わせ、取引履歴などの書類を発行してもらっておくとよいでしょう。

3つ目の条件は、他社解約が可能であることです。おまとめローンの契約に際しては他社解約を条件としている業者も多いため、解約をしたくない金融機関がある場合はおまとめローンの利用が難しくなってしまいます。また、「どうせ解約しなくてもバレないだろう」と軽くみていると、個人信用情報のチェックなどでバレてしまう可能性は十分にあります。他社解約をしないままおまとめローンを利用していると、後々面倒なトラブルに発展することもあるので楽観視できません。借入の返済に集中するためにも、他社との契約はしっかりと解約しておきましょう。

他社解約をしないとどうなるの?

おまとめローンで借入を返済している最中に、経済的な事情などで再び借入が必要になる可能性もあります。おまとめローンは返済専用の商品であり、基本的に他社解約も必要になるため新たな借入はおこなえません。しかし、中には万が一に備え、いつでも借入ができるように他社との契約を残しておきたいと考える人もいるでしょう。そう思うのも無理はないですが、実際に他社解約をしないまま、おまとめローンを契約するというのはおすすめできません。おまとめローンでは、契約にあたって他社解約を利用規約としているケースが多いためです。解約せずに契約すると契約違反となり、重いペナルティが科される可能性もあります。

ペナルティの内容は各業者により異なりますが、場合によっては残っている借入を一括返済しなければならないこともあり、非常にリスクが高いといえます。一括返済したとしても、「この契約者は信用できない」と判断され、将来的にその業者の商品を契約できなくなるおそれもあります。契約の際に、間違いなく他社解約したことを示す書類の提出を求められるケースもあるため、素直に解約をしておいたほうがよいでしょう。

おまとめローン契約後に他社借入はできる?

他社解約をしてからでないとおまとめローンを契約できないことが多いですが、「おまとめローンを契約した後なら他社と契約できるのではないか」と考える人もいるでしょう。おまとめローンでは、あくまでも契約時に他社解約をしていることが条件とされており、契約後まで他社との借入契約を禁止している業者はそう多くありません。つまり、他社借入できるかどうかは、他社次第というわけです。他社へ契約の申し込みをすると、ほぼ必ず審査がおこなわれます。審査では年収や職業、勤続年数などさまざまなポイントがチェックされ、返済能力に問題なしと判断されれば借入が認められます。

審査を通過するためには、十分な返済能力を持っていることが欠かせません。返済能力がない人にお金を貸せば返済が滞る可能性が高く、業者が損をしてしまうためです。おまとめローンで既に返済能力がギリギリになっている場合、これ以上借入をしても返済が難しいと判断されるため、他社の審査に通過するのは難しいでしょう。ただし、おまとめローンを契約してからしばらく経って元金の返済が進んでいたり、もともとの借入が少額だったりした場合は、返済能力に余裕ありと判断してもらえる可能性もあります。業者によっては審査を通過し、新たな借入ができることもあるでしょう。

ただし、おまとめローンの返済が完全に終わらないうちに新たな借入をおこなうのは、あまり得策とはいえません。せっかく複数の借入を一本化して管理しやすくしたり、金利や毎月の返済額を抑えたりしているのに、また借入を増やしてしまっては本末転倒です。よほど切迫している状況でもない限り余計な借入は増やさず、まずは目の前のおまとめローンを完済することを目指しましょう。

おまとめローンを利用する際のポイント

おまとめローンは、単に借金をすべて一本化できる便利な商品というわけではありません。返済日の管理がしやすくなる、より金利の低い商品に乗り換えられるなどのメリットがある一方、新たな借入ができない、利息が増えることがあるなどのデメリットもあるため注意が必要です。また、契約にあたって他社解約が求められるケースも多いため、将来的な借入の予定なども考えたうえで冷静に利用を検討しなければなりません。毎月の返済額を抑えることで完済までの期間が長くなるという特徴もあるので、しっかりと返済計画を立てながら利用していきましょう。

他社解約してからおまとめローンを利用しよう

他社解約は、おまとめローンの利用規約に定められているケースも多い重要なポイントです。解約しないままではおまとめローンを契約することは基本的にできませんし、黙って契約したとしても利用規約違反により一括返済を求められる可能性もあります。リスクを避け、おまとめローンをうまく活用するためにも、他社との契約はしっかり解約してから利用するようにしましょう。

監修者プロフィール : 牧野寿和(まきのひさかず)

牧野寿和(まきのひさかず)
  • 独立系ファイナンシャルプランナー
  • 自らを「人生の添乗員®」と名乗り、相談者とその家族が描いた「人生の行程表」通りの人生が歩めるように、実現可能なプランニングと実行サポートを行いながらその方の人生に寄り添っていく、創業16年の独立系ファイナンシャルプランナー(保有資格:CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
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